「人は人」と思わない人々

iPhoneからブログ更新してみるテスト。

数ヶ月前に、Netflixというオンライン動画サイトで、海外ドラマを見ていた。

orange is the new black というタイトルの、アメリカ女子刑務所のドラマで、基本的にはコメディだが、受刑者が犯罪を犯すに至った過去など泣けるエピソードもある。

そこに登場するひとりのレズビアンの服役前の話。本人の性癖により、家族とうまくいっていなかったのだが、母親が危篤となり、病院に見舞いに行った。

彼女は刈り上げヘアで男らしい風貌だ。廊下で父親に会う。彼は、久しぶりに会う娘に、そんなレズビアンぽい格好で面会されたら、迷惑だ、かえって具合が悪くなる、と言う。結局、自分自身を最後まで親に認めてもらえない悲しみを噛み締め、面会を諦めて帰るというシーンだった。

そういえば、わたしも金髪にしていたときに、父親が入院し、そんな人は自分の娘だと思われたくない、みたいな対応をされたことがあったなあ、と思い出す。

金髪の人が見舞いに来たからといって、病院で後ろ指を指されて嫌な目に会うということなど、別になさそうなのに。

それでも、病院でたまたま周りにいたというだけの人々の、あるかないかわからない評判のほうが、実の娘自身より大事なのかー。

と思うと、なんだか萎える。

まあ、そこまでポリシーがあって金髪にしてたわけでもないし、今は頭皮が痛んでブリーチやヘアダイを控えているけれど。

ちょっと髪の色が違うくらいで、娘じゃないとかいう程度の存在なら、べつに認めてくれなくていいよ。と、やさぐれた気分はまだ晴れない。

というわけで、そのドラマのエピソードには、なんだかしんみりしてしまったのだった。

そして、さらに注目すべき点は

「そんなレズっぽい格好!」とドラマで揶揄されていた、パーカーにジーンズ姿について

えっ、それわたしの普段着なんですけど。

と思ったこと。

あれえ。