毒親に苦しむこどもたちに捧げたい3つの指針〜ワールドトリガー3巻より

このまえ、友達から「好きなマンガについて語ってみれば」と言われたので、今回は、大好きなマンガであるワールドトリガーについて少し語ろうと思います。

(ほんとうは、「ランキング形式なんかいいんじゃない」と言われたんだけど、順位をつけるのが難しいので、とりあえず好きなものについて話す)

ワールドトリガーとは

少年ジャンプ連載中の人気マンガで、2016年10月現在16巻まで発売されています。テレビアニメにもなっています。

異世界からの侵略者「近界民(ネイバー)」と戦うための「ボーダー」という軍隊的組織。主人公の三雲修がボーダーの訓練生であることを隠しながら通う中学校に、空閑遊真(くがゆうま)が転校してくるところから話は始まります。

遊真はじつは、異世界から来たネイバーで、じつはめちゃくちゃ強いとか、遊真が持っている貴重な武器であるブラックトリガーをボーダーの戦闘員が奪いにきたりとか

基本的にボーダーの戦闘員は10代〜20代くらいの若者ばっかりで、いろんなチームがいて………。

しかし、今回はあらすじをレビューする目的ではないので、ストーリーの概要は公式サイトのあらすじページをどうぞ。

レビューではなく、何を書きたいのかといえば、3巻で遊真が語る、父親から聞かされた「3つの教え」にしびれたので、その話がしたい。

「3つの教え」とは

遊真は中学三年生のわりにだいぶ幼く見える(その事情は本編に)かわいらしい外見なので、一見なめられる。しかし、学生生活の中にある理不尽や、正論の皮を被った意地悪にたいして、ひょうひょうとした態度で、しかし堂々と「それっておかしいんじゃないの?」と真っ向から立ち向かう。

ぜんぜん理屈っぽくないのに、「世の中とはこういうものだ」みたいな一般常識を、端的な論理ですぱーっと切り返す。しかも、それを裏付ける見た目にそぐわない腕っ節の強さもある。毎度毎度、よくぞ言ってくれましたと爽快なのである。

そんな遊真はどのように育てられたのか。

その秘密が3巻で語られている。

遊真曰く。

「おれが6歳のときに聞かされた、親父の3つの教えってのがあるんだけど」

以下引用。

その1「自分のことは自分で守れ」

親はいつでもお前を守れるわけじゃない

自分を鍛えるなり頭をひねるなり自分でどうにかしろ

自分でどうにかできないものには近づくな

想像力を働かせて危険を避けろ

その2「正解はひとつじゃない」

物事にはいろんな解決法がある

逆に解決法がないときもある

ひとつのやり方に捉われるな

その3「親の言うことが正しいと思うな」

引用ここまで。

いやー、これにはしびれた。

全部これと真逆なことを言われて、長年苦しんできた身としては、まさに「こういう風に育ててほしかった」と思うことばかり。

親は、生き方の手本を見せなければならないし、否応なく何らかの価値観をこどもにすり込むものだろう。

しかし「一応こういう風に俺は思うけど、絶対じゃないし、まちがってるかもしれないからね」「いつまでも親をあてにしないで、最終的には自分で責任もってね」という姿勢でいれば。

こどもはスムーズに自立の道を歩めるのではないだろうか。

結局、親にとって、最終的にこどもが一人で生きていける力をつけてやることが教育なはず。

なのに「全部親の言う通りにしなさい」「それさえしていれば間違いない」「それ以外は許さない。絶対にだ」みたいに、真逆の教育をしたがるダメ親のいかに多いことか。

全世界の毒親に苦しんでいるこどもたちにこの教えを広めたいよ。

ワールドトリガー。

見所はここだけじゃないけれど。

ぜひ、3巻まで読んでくださいな。

おすすめだよ!!

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なんか今なら、期間限定でKindle本が4巻まで無料みたいです。

わたしは基本的にマンガの女キャラが好きじゃないのだけれど、この作者が描く女の子は全部好きだ! 余談ですが。