先日、「オリジナルマンガを制作するブログ企画でネーム大賞応募を狙うよ!」という記事で、「ブログを続けるぞ!」とか「ネーム大賞に応募するぞ!」と言っていたくせに、それからふと気づくと10日もたっていました。なんという!!
その間プロジェクトが進捗したかって? お察しの通りぜんぜんだよ!
大丈夫。まだ間に合います(多分
この企画では、マンガを描くメイキングを見せよう!という目的もあるので、今日は「ネーム」とはなにかについて、もう少し詳しく紹介します。
マンガの「ネーム」とは何か(サンプル画像)
「ネーム」とは何かというと、マンガの下書きというか設計図みたいなものです。映画でいうと絵コンテにあたるものでしょうか。
下記はわたしが寄稿している「新しいマンガ道」というwebマガジンの企画(「走れメロス」のネームを描こう)で制作したネームの一部です。
ネームでは、上記↑のような感じで、ざっくりどこのページにどのくらいの大きさで何を描くかということを決めていきます。
こういうのを作らずに、いきなり本番の原稿を描き始めるマンガ家の先生もいるみたいですが、基本的には事前に編集者と打ち合わせをしてOKをもらってから描き始めるプロが多いはずなので、こういうものが必要です。
今はデジタルの時代なので、「ネーム」から、そのまま線をなぞって、すぐに原稿として制作できたりもしますが、アナログで製作していた時代には、本番用の大きな上質紙やケント紙に書く前に、小さく薄い紙で試行錯誤していたのがネームだったのだと思います。
↑のネームはけっこう、下書きに近いくらいまでしっかり顔の表情もかいています。
自分だけわかればいいやというつもりでラフに書くと、この程度だったりします。↓
そんなネームを描いた後にやっと、原稿制作に入るのです。(ネーム大賞に応募するなら最初の方のネームくらいちゃんと描いた方がよさそうかなあ)
マンガ制作工程の中での「ネーム」の位置づけ
マンガを描くという工程は、大雑把に言うと
- 話を考える
- ネームを描く
- ネームに基づいて原稿を描く
ということになります。
応募予定の「ネーム大賞」では、ネームだけで応募します。一般のマンガ賞は、絵もきちんと描いて仕上げたもので評価されるので、こういうラフな絵の途中段階で評価がうけられる賞はあまりないです。
ただ、最近は、マンガの絵と原作をわけて制作しているケースも増えてきて、原作はネーム形式だったりするケースもよくあるため、ネームまでで応募できる賞も少しずつ増えてきてはいる印象です。
ネームはマンガの肝
ネーム大賞は「ラフな絵で応募できるのが楽」とはいっても、たとえ絵をきれいに描いても、ネームがつまらないと面白いマンガにはならない。
面白いマンガを描くには、まずはネームが肝。ネームの段階で、とことん話を練る必要があるんですね。
実はわたし、ネームがあんまり得意ではなくて、いつもとても時間がかかってしまいます。ネームばかりにずーっと時間を費やしているうちに気力が萎えてしまうこともしばしば。
しかし、今回はなんとか、仕上げていきたいと思っていますよ。
次は、もっと間を詰めて更新できるように、がんばります!