小学生のときから、妙にかわいげのない女子だったわたしは、かわいらしい女子にコンプレックスを持っていて、そういうかわいい女の子たちは自分とは関係のない人のように思っていました。
そのため、恋愛系の少女漫画にはまったく感情移入できなかったのですが、それはともかく、勢いあまってBLに走ったことまでが関係しているかは永遠の謎。
さておき。
世間一般で「女子はかくあるべし」というスタンダードに入れそうにない場合に、どうしたらいいのかということについて、人生をとおして迷走してきた軌跡を綴りたいと思います。
迷走の歴史
前述のとおり、小学生くらいからすでに「どうやら自分は女子としてかわいい系には入れないっぽい」と薄々感じつつ、どうしたらいいのかわからないまま、単に「どうせわたしなんか」とやさぐれて終わった中学時代。
わたしは、セーラー服が着たかった
高校は私服の学校でしたが、中学の制服を着てきている友人もいました。
おそろいのセーラー服を着たりしててかわいかった。わたしの中学校はブレザーでしたが、べつに中学の制服でなくてもいいのでは?と思ったわたしは、これは一生のうちセーラー服を着る最後のチャンスと思い、買ってきて着てました。
高校のときの友達は、みな大人になり「(あのときは)かわいかったよ」などとやさしい言葉をかけてくれますが、私服の学校でセーラー服を着て目立っていた変な人だったと思います。
でも、一般的なスタンダードに会わせるより、自分のやりたいことを優先するというたくましさが、一部発揮されていたのだと思います。
あと、ぶっちゃけると私服の組み合わせとか考えるのめんどくさいじゃん。というのもありましたか(だめぽ)。
一般受けを狙おうとして失敗した大学時代
最初に入ってすぐやめた女子大では、年齢的な事もありさすがに女らしくしようという意識も芽生えました。
化粧などはじめてみたものの、学園祭のときにカラオケ大会に出たら、「ニューハーフかと思った」と審査員(近くの国立大の学生)に言われたりして、「なんだよそれ!カラオケと関係ないじゃない!」と内心憤慨していたなつかしい思い出。
しかし、何なんですか? わたしがワンピースを着て化粧してたら、女装扱いですか? ぷんぷん。
ほんとうにやりたかったこと
ようするに何がいいたいのかっていうと、一般的に「こういう女子がかわいい」みたいな基準から外れてしまうと、「じゃあどうすんの」っていう自分のスタイルを見つけるのが、なかなか大変なわけですよ。
別に好き好んで目立ちたいわけでも、へんな人になりたいわけでもなかったのですが。
でも、自分がいいなあと思うのは、ビジュアル系のバンドの美形の男性でした。
そういうなんか性別不詳なところがいいなーと思ってて。
夢が知らずに叶っていた日
月日はながれ、大人になり、友達のこどもが話しかけて来たのです。
「男?女?」と。
!!
どうやら、すでに性別不詳になってたらしいです。まあ、年をとると女性ホルモンも減って性別不詳になっていく場合もあるとは思うのですが、そういうのではなくて願わくばビジュアル系でありたい。
ともあれ、その子には、なんか気の利いた返しをしたかったのだけれど、思いつかず「お、お、女だよ…?」と答えたんですけど
そのあと、しばらく遊んでからまたもどってきて、「お、女?」と疑わしそうに確認されました。
信じておくれよ!!
所感
こんな夢の叶い方ってどうなんでしょうかー。
でも、世間一般的には「よし」とされていない基準を目指そうとするのって、わりと勇気がいるんですよね。
まあ、顔とかはね、ある程度どうしようもないですし。自分らしくするしかないんですけど。
そういえば、最近、JINSとコラボしてる進撃の巨人のリヴァイ兵長のPCグラスを買ったので
プロフ写真にしようかと思い、眼鏡かけて写真をとってみたらこんな顔。ふーん。
あれですね。世間一般に「よい」と言われていることは、単に「よい」といわれているから目指そうとしているだけで、本当は自分はやりたくないことなのかもしれないですね。だから叶わない。
世間で「よい」といわれてないのに、「やりたい」ことこそ本当の夢であり、そういうのは叶うってことなのかなあ。