永理です。
さっきSNSのウォールに流れていた知らない人のブログを読んでいた。子育てのことなどを発信している女性起業家らしい。面白かったのでいくつか記事を読んでいたら、「あー、そういうことか」と発見したことがあったので、書きます。
読まれるブログの条件とは
だいぶ端折ると「読まれるブログとはどのようなものか?」を分析していて、その人にとって「面白いブログ」とは「自分にとってメリットがあるブログだ」とわかった話が書かれていた。
わたしは長年「自分の書きたいことじゃなくて、読者の読みたいことを書け」「読者にメリットのあることを書け」という教えに、ブログでも内心でも大反発していた。
だが、やっと、その理由がわかった。
それを教えている人は、自分自身が「メリットのある、役立つ記事しか読みたくない」んですな。
だから、「自分が読みたいブログ」に近づけようとしていたわけで、それを人にもすすめていたのだ。
やっと、わかったよ。あーすっきり。
わたしの読みたいブログとは
でも、こう書くということは、わたしとしては「それはわたしの読みたいブログではない」ということ。
じゃあ読みたいのはどんなブログなの、というと、やっぱり「面白いブログ」。
もちろん、面白いということ自体が「メリット」とも言えるので、結局メリットのあるブログということで、同じという見方もできるのかはわからないが
上記のブログの筆者は「メリットがある、ゆえに、面白い」と言っているので、わたしのいう「面白いということが、それ自体メリットである」というのとは、たぶん違うと思う。
わたしは納得したい・発見したい
じゃあどういうものを「面白い」と思うのか。
わたしの場合「あああーーー、そうだったのか」「そういうこと!」「わかった!」という体験。それが面白い。
ノウハウでも、「どうすればいいんだー!!」というのを、「こうだよ」と言われて、「そうだったのかー!!!」というのがうれしい。
その場合は、ノウハウ=お役立ち記事、も該当するのだけれど
べつに自分に得やメリットなど、なにもなくていいんだよね。
わたしは問題を解決したい・理由が知りたい
プログラムのバグとか、自分の仕事ではなくても、「なんでだー!!」と思ったらめちゃくちゃ追求してしまうし
経理で数字が合わないとかでも「なんでだーー!!」と数字を洗い始める。
何でか? メカニズムを知りたい。理由が知りたい。理屈がしりたい。
マンガもだいたい、人気マンガは、問題解決型になってるじゃない。なので、わたしは恋愛主導の少女マンガより、冒険する少年マンガのほうが好きだ。
謎解きがしたいからミステリも好きだ。
わたしは感心したい
そんなふうに「なるほどー」と思ったり。
あるいは単に「ほほー」「こんなことが!」と思ったりしたい。
たとえば、叶姉妹がマッチョな外人とイチャイチャしてるのを見ても、何の得にも参考にもならないが、「ほほー。おもしろい」とは思ったりすることもある。
それは芸能人ブログだからではないと思う。むしろ逆に、みんなが「ほほー」と思ったから芸能人になるということだって最近はよくある話だ。
それに芸能人ブログだって全部が人気なわけではない。芸能人でも「ほほー」感がないポストしかしなかったら、熱心なファンしか見ないブログになってしまうよ。
(別に叶姉妹のブログをいつも見ているわけではありません。)
わたしは真剣に生きる人を見たい
あとは、なんか一生懸命生きてる人とか、いろいろトライしてる人の生き様が見たい。
たとえば、わたしには興味の薄い分野だけれど、スポーツはそういうことなのでは。
駅伝とか、何時間も知らない人が走ってるのを見てるだけじゃん。
人が走ってるのを見て、メリットはないよね?
でも、がんばってる姿を見て感動して「よかったー」とみんなが思うわけじゃないですか。
ブログでも、自分の人生をがんばって生きてて、日々の真剣な思いや悩みや葛藤を綴ってあるという、ただそれだけでも、新しいノウハウや情報などなにもなくても、面白かったりするってあると思うんだ。
ブログにはメリットがあることしか書くなという人について
「他人にとってメリットがあることを書け」という人は、単に自分がメリットが好きっていうだけなんじゃないかという仮説。
「そうでなければ読まれない!!」というが
それはあなたやあなたと同じメリット至上主義の人だけでは。
たくさんの人気ブログを見渡すだけでも、反例はたくさんある。
結局、だれしも自分が「こういうブログがいい」と思ってるブログにしたいということにすぎないのではないのかしら。
メリットブログが好きな人は、そういうブログにすればいいし、習いたければそういうことを教えるブロガーに習いに行けばいい。
まあ、ひとつ言えるのは「メリットが好き」な人のほうが、ビジネス的に成功する傾向がある気がする。なので、そちらを否定するつもりは全然ないし、ナチュラルにそういうブログが好きな人はうらやましくもあり。
ただブログで成功するには「それしかない」という絶対的な思想、ノウハウとしては、個人的に賛同しないことにした。別の考えもあるよ、ということは提示したい。
ちなみに、「メリットあることしか書かないぞ派」ブロガーのブログを読んでも、「ほほー」と感心することは多いので、読むのは好きである。
自分のブログの目指す方向性の確認
ただ自分はそれを目指さないことにした。(と改めて宣言)
わたしは、自分の正直で赤裸々な思いを表現したい、表現する技を磨きたい。結果的に誰かの役に立ったり、面白いと思ってもらえたりしたらいいなとは思うが、メリットのある記事しか書くなという教えは違うと思うから、わたしはわたしなりに「自分がいいと思うブログ」に近づけようと思う。
何にせよ、人でも本でもブログでも、極端なことを決めつけている言質には、注意してちょっと引いてみたほうがいいし、
自分の感覚的に違和感をおぼえる場合にはなおさら、その違和感は無視しないほうがよいと思った。自分の幸せのためには。