上司の自分、部下の自分

さっき、いろいろ考えていて、自分に対して大いなる勘違いをしていることに思い当たり、愕然としているところです。

それは。

計画するのが好き

わたしね、大学で「計画理論」を専攻してたんですよ。と言っても、学問的な詳しい知識はほとんど忘れたけど((*´﹃`*)

会社でwebをやってたときも、ディレクションが楽しかったなー。

ようは。

計画するのが好き!


こうやったら、こうなってこうなって、この場合はこう!とか、細々考えたり、段取ったり、割り振ったりするのが好き!

実行するのは嫌い

でも。

それを実際に実行するのは、あんまり好きじゃなかった。

「こうやったら、できるな」とか「なるほど、それでいける!」と、考え終わったら満足なのね。わたし計画する人。で部下にやらせる、みたいな。

会社組織なら、そうやって段取りだけする役割もあるかもしれないよね。けれど、自分の人生ではそうはいかないじゃない。

計画するのも、実行するのも自分。

わたしは、つねづね「あー、めんどくさい。上司的な部分だけやらせてくれたらいいのに」と思ってたのね。

それなら得意だからって。

そして、自分の中の上司のたてた計画通りになんて全然できなくて、「ダメじゃん!」といつも上司に責められて、「だって」とか、ぐだぐた言い訳する部下の自分がいた。

「ああしろこうしろと、正論言うだけなら楽よね。やる方の身になってみろ!」「やってらんねーよ」とふてくされる部下の自分。

それを「この無能が!」とこき下ろす上司の自分。

両者が同時に内在する殺伐とした職場が、心の中にあった。

無能な上司

そして、気がついてしまったのは。

この上司、なんか部下が無能だと言って、自分を省みてないけど、実行できない計画をたててるだけのくせに、自分のことを有能と勘違いしてないか?

現実離れした理想的な計画なんて絵に描いた餅。会社だったらそんな無茶な計画にはしないのに。自分に対する要求水準が高すぎるのか?

しかし、なぜ言う通りにできないんだ! と、要求を満たせない部下を罵倒するだけで仕事をした気になっているのはいかがなものか。

なにがしたい人生なのか?

わたしのスケジュールは、「どこのVIPですか?」と言わんばかりに、分刻みにみっしり詰め込まれており、日々のタスクの合計時間は24時間を超えてしまうほどだ。

それなのにそれなのに。久しぶりに会った友だちから「最近なにやってるの?」と聞かれても、明確に「これ」と自信を持って答えられるものがなくて、もごもごと「何もしてない」としか言えないなんて。

なんという!! ああ!なんという!!

何もしていないことはない。

ないのだけれど。

なにしてるんだ?

わたし?

美容のためにはこれ、家事はこれ、勉強、自己啓発、プログラム、語学…。

こまごま、ちまちまとやってる、これらのことって、なにやってることになるのかな?

単に生きてますとしか言えないような。

んーーーー。

理想の一日をデザインするには?

1日をぜいたくに自分の好きなようにデザインできる幸運な境遇なのに、なぜか満足度が低い。これはおかしい。

人一倍体力もないというのに、そもそもやろうとしていることが多すぎるのだろうか。

「あれもやりたい」「これもやりたい」が、どれも諦められない。絞れないから、つめこめるだけつめこむ。

「とにかくできるだけやれ」

いやいやいや。

これは部屋が散らかるメカニズムと同じだ。

うーわー。

いけてない。

この上司は思ってたより、いけてないよ。

部下のキャパを超えて、オーバーワークを強いた結果、逆に著しく生産性が落ちていることは明白なのに、手を打ってこなかった。

いったん「やること」の事業仕分けをしないといけないよね。

そういえば「やることの断捨離をしたい」とは、ブログでも何回も言ってたね。

でもまだ、できてない。そして、それは上司の仕事だわ。

脳内職場というアナロジーで問題を再定義する

上司がきちんと「やらないこと」を決められないなら存在意義はない。やることを溢れさせてしまえば、どうせ全部はできないと諦めて、部下は単に「やりやすいこと」「慣れていること」ばかりしてしまうんだ。

これはいけない。いけてる上司になるんだ。

計画好きなら、ちゃんと部下のキャパに見合った実行可能な計画を立てよう。自分の中の、部下と上司、仲良く協力して、実行できるようにしよう。

今の自分は。全然上司と部下のコミュニケーションがとれてなくて、かみあってない。けんかしてるわ。

という新しいアナロジーで問題点を認識した。これで何か変わるだろうか。

具体的にはどうしようか。部下と上司を心の中で対話させてみようかな。お互い「無能」と罵り合うこともやめたい。

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