さて、まったくもって自慢にならないのだが、わたしはかなり気が散りやすいほうだと思う。
基本的にずっとパソコンを使っているのだけれども、インターネットは魔物だといつも思う。つい本題と関係のないことをしてしまうから。
そして、わたしの場合、作業の性質上、「そもそもネットにつながない」という確実なハックが使えないため、脱線を防ぐための解決策において決定打を欠いた状態である。
ふと気がつくと本題から外れてからけっこうな時間が経っていて、しばし落ち込む。不毛だ。
しかし、どうやらこれは、自分だけの問題ではないらしい。聞けば、程度の差こそあれ、多くの人にも同じことが起こっているらしい。
結論 : 脱線を防ぐには、まず今自分が何をしているのか自覚すること
ようは脱線しても、気づいてすぐに本筋に戻ればいいのである。
しかし、何かに注意を奪われたときというのは、自分ではすでに本筋に意識が向かなくなっているものである。
しかもそのこと自体に気がついてすらいない、すなわち制御不能。
さんざん脱線したあげく、注意力がなくなってきて、ようやく我に返ることができたとしても、もはやかなりの時間や労力が失われたあとだったりする。
そして思うことだろう。
また、無駄な時間を過ごしてしまった。
この動画が、ニュースが、まとめサイトが、そんなに重要だったのか。否否否否否否否否!!!!
フォーカスを取り戻せ
注意を奪われたら、奪い返すしかないのだが、本人はその時点で奪われていることに気づいてもいないのだから、これは実際むずかしい。
そこで、強制的に我に返る外部の力を導入するのみである。
それは! iPhoneアプリーー!!。(非iPhoneユーザー様ごめんなさい)
かのアプリの名はHabiTimer。
わたしのお気に入りブロガー、jMatsuzaki氏がおすすめしていたので導入したものである。(参照:最近のお気に入りアプリ!iPhoneを一日のペースメーカーにする)そしてじつはその前に、わたしの敬愛する作家、佐々木正悟氏もおすすめしていたとのこと!
ようするに、これはタイマーというかリマインダーで、指定した時刻にアラームをならせるというもの。
ふつうのアラームと違うのは、単位が15分というところで。ほれ。
こんなかんじでならしたい時間をまとめて選んでおくことができる。
これらの、複数の15分単位のアラームセットを一つのデータとして利用できることが特徴だ。
デフォルトのタイマー機能でおなじ事をしようとしたら、ものすごくたくさんアラーム設定を作らないといけなくなる(笑
最終兵器を導入した結果
というわけで、今は、このHabiTimerを使い始めて三日目がすぎようというところである。
このアプリを使って、15分おきに「いま何をしていたかをメモ」するようにしてみた。
ダイエットの手法で、「食べた物をすべて記録する」というのがあったが、時間でもおなじ事をしようというわけだ。
結果、この方法のおかげで、昨日は、驚くほど生産性が上がったのだった。
おおお!! すげえ!! と思ったのもつかの間、今日は、気づくたび脱線している。
とはいっても、脱線するたび、傷が浅いうちに我に返ることができている。従来よりはかくだんにマシなことは確かだ。
成し遂げられることが増えると、自尊心が満たされるので精神衛生上たいへん良い。
調子が悪いときでも、悪いなりに前に進むのに役に立つ。
というわけで、もうしばらくこれを続けてみようと思う。
気がつくと、一日が終わっているように感じることがある人は、このように時間を区切って、節目節目に、今自分が何をしていたのか、振り返って見ると、おおいに得る物があるかもしれない。
eye chatch photo credit: gothick_matt via photopin cc